昨夏の甲子園でエース左腕として大社(島根)を93年ぶりの8強に導いた東洋大・馬庭優太投手(1年)が、神宮デビューを果たした。
昨夏の甲子園、2回戦、3回戦とたった1人でタイブレークを投げ抜いたエースの血が騒いだ。4-4で迎えた7回表、1死二塁から3番手としてマウンドに上がると「神宮初登板で燃えました」と、高校時代と変わらぬ安定感抜群の投球で、昨年の王者・青学大に1歩も引かなかった。
「気持ちで負けたら打たれる。強い気持ちでいきました」。入学以来、力を入れてきたという力強い真っすぐを軸に、延長タイブレーク12回途中までの5回を投げ2安打2失点。「真っすぐもよかったですが、スライダーで左バッターのタイミングを外すことができたのが今日、一番の収穫」と、胸を張った。
馬庭には大舞台がよく似合う。井上大監督(51)は「大舞台を経験している。ハートが強いと思っているので」と、自信をもってマウンドに送り出した。タイブレークに入り、ピンチを切り抜ける姿に「堂々としていましたよね。楽しそうに投げていたと思いますよ」と話すと、隣にいる馬庭に声をかけた。
井上監督 なぁ、楽しかっただろ?
馬庭 はい!
元気に答えた笑顔に、大物ぶりを漂う。堂々たる投球で、その存在感をアピールした。



