ソフトバンクが逆転勝利し、西武戦の4年連続カード勝ち越しを決めた。左脇腹痛から再起した今宮健太内野手(34)が「7番遊撃」で1軍復帰即スタメン出場。第1打席に死球で1イニング3得点の起点を作ると、2回は通算398個目の犠打を決めて貴重な追加点を呼び込んだ。小久保裕紀監督(53)も「安心感がありますね」とベテランの存在感を再確認。チームは2連勝で最短22日にも優勝マジックが点灯する。

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打席に向かう途中、「今宮健太」の名前がコールされると、みずほペイペイドームにはひときわ大きな歓声が上がった。役者の1軍復帰はタカ党の誰もが待ち望んでいた。遊撃守備でも機敏な動きに素早く正確な送球を難なく披露。チームの要である背番号「6」が帰ってきた。

「そこのありがたさはすごく感じました。応援してくれているファンのために僕個人としてもしっかり結果を残した中で頑張っていきたい思いがあるので」

真っ黒に日焼けした肌は筑後での懸命なリハビリの証し。6月14日のDeNA戦で左脇腹を負傷し、約2カ月ぶりに1軍復帰した。「1軍で必要としてもらえないと」と2軍戦でも犠打をしっかり成功させるなど完全復活を証明して昇格。この日もルーティンのバント練習を終えて試合前練習を締めた。

入念な準備を怠らないベテラン。だからこそ結果がついてくる。4-2の3回無死一塁。送りバントで走者を二塁に進め、通算398犠打目を成功させた。「今年は失敗も多かった。だから2軍でバントをするシチュエーションがあったのでやりましたけど、本当にやっていてよかったなと。すんなり入れましたね」。その犠打で1死三塁の好機を呼び、嶺井がきっちり中犠飛。「点にもつながりましたし、そういうところも大事なのかなと」と改めて細かな作戦の重要性を認識した。

小久保監督も「やっぱりショートに入ると安心感がありますね」と最敬礼。1点を追う2回の第1打席は左腕付近に死球を受けたが無事を強調した。こちらも今宮の先頭出塁から一挙3得点で逆転。第3打席も四球で出塁し、ブランクを感じさせない働きで勝利に貢献した。

チームは西武戦の成績を13勝8敗とし、4年連続カード勝ち越しを決めた。2連勝で最短22日にも優勝マジックが点灯する。勝負の終盤戦に向けてベテランの復帰は何より大きく、そして心強い。【只松憲】

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