ソフトバンク牧原大成内野手(33)が27日、都内で「三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席し、“牧原節連発”で喜びを表した。プロ15年目で初受賞。二塁手部門は球団では12年の本多雄一(現内野守備走塁兼作戦コーチ)以来13年ぶりで、育成出身ではNPB史上初の快挙となった。育成からはい上がった男は「一番欲しかった」賞とご機嫌で、かつての盟友や先輩にチクリとメッセージを贈る場面も…。周東佑京外野手(29)は2年連続2度目の受賞となった。

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牧原大が苦節15年目で初めてゴールデングラブ賞を手にした。10年育成ドラフト5位で入団。同期には巨人甲斐、米メッツに所属する千賀がいる。甲斐と千賀は受賞済み。2人に受賞を報告したか問われると「いや、言ってないです。普通(甲斐と千賀の方から)くるでしょ。しょせんその程度(の仲)ってことです」と自虐しながら盟友たちをイジった。

今季は首位打者、ベストナインに続き“3冠”。本職の二塁の他に中堅で17試合、左翼で4試合、右翼で3試合スタメン出場するなど、便利屋をキープしながら長年の夢をかなえた。球団の二塁手部門では12年の本多コーチ以来13年ぶりの受賞。育成出身の同部門ではNPB史上初だ。日々ノックを受ける本多コーチに対しては「常にゴールンデングラブマウントを取ってきていた」と冗談交じりに告発。何度もあおりを受けてきたが、晴れ舞台への出席で見返した。それでも本多コーチは11年から2年連続2度受賞しており「まだ負けている」と来季以降の受賞に意欲を見せた。

手にした黄金のグラブは、自身のモデルを基に作られている。固そうに見えるが革製だ。職人が手作業で選手専用を作り上げている。多くの選手は特別に飾っているが「自主トレのノックで使おうかな。グラブコレクターとしては使わないとだめなので」と笑わせた。「一番欲しかった賞なのでうれしいです」。終始笑顔で“牧原節”を連発した。

来季も二塁を軸に、有事の場合は外野守備に就くことで小久保監督と話を終えている。打って守れるユーティリティーは「年を取るごとに動きも鈍くなってきたり、守備範囲も狭くなってくると思う。より一層、自分の範囲内だけはしっかりさばこうという意識は強くなっています」と引き締めた。来季もグラウンドの中心に立ち続ける。【只松憲】

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