首位西武の強さを示す“11秒間”があった。3回に勝ち越し、なおも1死三塁。5番の長谷川信哉外野手(24)が遊ゴロを打った。三塁走者の桑原将志外野手(32)がスタートし、挟まれる。その桑原が簡単にアウトにならない。
「僕にできることはもう、それしかないんで。そういう気持ちだけは大事だと思うんで」。ボールは遊→捕→三→捕→遊→三とわたり、桑原がアウトになるまで11秒間。長谷川は三塁まで進み2死三塁。そこから適時打2本で3点を加えた。
前日28日、長谷川が走塁のボーンヘッドで懲罰交代に。長谷川は「また子どもたちに憧れてもらえる選手になれるように」と気を引き締め試合に臨み、判断が難しい中で勇敢に三塁へ。西口監督も「しっかりと挟まれてる姿を見ながら、よくサードまで思い切って来てくれた」とたたえた。
2人で得点機を作り上げ、桑原は思う。「ハセがどうこうじゃなくて、チーム単位で、みんなで気持ち一つになってやっていく必要があると思うんで。そういった気持ちにならないと、この先勝っていけないと思うんで」。古巣DeNAとの戦いに深い感慨はない。西武桑原として今を戦う。【金子真仁】



