先発した細野晴希投手(24)は、3回以降は毎回得点圏に走者を背負いながらも要所を締め、7回途中を6安打1失点と粘投。2桁の11三振を奪い、ノーヒットノーランを達成した3月31日の本拠地開幕ロッテ戦以来、7試合ぶりの白星となる2勝目を手にした。
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日本ハム細野は“孫悟空級”のギアチェンジで、ピンチを乗り切った。4回無死二塁、阿部を内角低めへのスプリット、サノーは外角低めへのツーシームで、連続空振り三振。続く細川は、この日最速154キロの直球を内角高めに投げ込み、見逃し三振に切って取った。「ピンチになったら(ドラゴンボールの)スーパーサイヤ人になろうと思って投げていた。結果が出て良かった」と振り返った。
自己暗示のベースには、レジェンド左腕の存在があった。困ったときに振り返るのは、通算142勝を挙げた元沢村賞腕の杉内俊哉(現巨人投手コーチ)氏の動画や言動だ。「杉内さんはピンチ用のエンジンを持っているという話をされていた。それをイメージして行きました」。実績ある投手の言葉を、人気漫画の変身シーンに重ね、より強く脳にインプットした。
“ノーノーの余韻”を振り払ったことも大きかった。1勝目から6戦白星なし。「あの時こうだったからとか、気付かないうちにいいときの感覚を求めていた。(投手コーディネーター)金子(千尋)さんから一喜一憂しなくても、やることやれば大丈夫と言われたので、勝たなきゃというところから切り替えられた」。気持ちをリセットして打者に向き合った先に、勝利が待っていた。【永野高輔】



