楽天は17日、新監督に昨季までロッテ監督だった吉井理人氏(61)が就任すると発表した。63試合を消化して23勝39敗1分け、借金16で最下位に低迷。成績不振により10日から三木肇監督(49)が休養し、塩川達也ヘッドコーチ(43)が監督代行を務めていた。球界では異例となるシーズン途中での外部からの新監督招へい。同日に仙台市内で就任会見を行った。
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吉井監督は普段は朗らかな人柄で知られ、普段から積極的に選手へ声をかけるなど、自然体のコミュニケーションで信頼関係を築いてきた。
選手との距離感にはこだわりを持っていた。遠征の際の移動のバスも選手と同じ。食事やトレーニングも選手と同じ場所で行い、日常の中で自然な会話を重ねてきた。「最近、空気のように思ってるみたいで。意図的にやってましたね。食事の時も、気を使うから食堂で一緒に食べなかったりする方もいるんですけど、普通にいます。呼びつけて伝えるより、リラックスしている場面で話した方が選手の中にも入っていくかなと思って」と自らの考えを明かしていた。
一方で、勝負に対する姿勢は妥協を許さない。期待を寄せる投手が本来の力を発揮できなかった場合には、たとえチームが勝利した試合でも、試合後の取材で厳しい言葉を投げかけることがあった。それは選手への高い期待の裏返しでもあり、投手育成への強い責任感がうかがえる。
また、アナリストやメンタルコーチの意見を積極的に取り入れたチームづくりにも定評がある。データや心理面のサポートを融合させながら投手陣をマネジメントし、独自の投手運用で結果を残してきた。
昨年の最終戦セレモニーでは、「もうちょっとやりたかったんですけど、今日で監督を辞めます」とファンにあいさつ。投手運用の手腕と選手に寄り添う姿勢でチームを支えた指揮官は、新天地となる楽天でどのようなチームを作り上げるのか。その手腕に再び注目が集まる。【ロッテ担当=星夏穂】



