阪神佐藤輝明内野手(27)は球宴を心から楽しんでいた。富山での第1打席は話題のピンマイクをつけた。打席内でベンチにいる同学年のDeNA牧から助言を受けながら、右翼線に二塁打を放った。
塁上でも笑みが絶えない。牧から「MVPあると思います。1本出たので、フル出場を」とあおられると、すかさず「おい、代わってくれよ!」と即座に突っ込んだ。「楽しいですね、オールスターは。いい雰囲気です」と本音であろう言葉が自然と口をついた。
三塁守備の最中もマイクはつけたまま。一塁手の大山が一塁線を抜かれると「惜しい大山さん。大山さん、足動いてない!」と阪神の先輩をいじってみせた。その後もベンチでは牧や細川ら同学年を中心に楽しそうに絡む姿があった。
取材では自ら、ケータリング(球場での食事)で念願のご当地ラーメンにありつけたことを明かし「富山ブラックを食べたので、打てたんじゃないかな。おいしかったです」と笑った。
普段はチームの勝敗の責任を負う主砲として、張り詰めた日々を送っている。野球を楽しむ原点を思い出し、心も体も解放した2日間だったに違いない。



