阪神が兵庫・西宮市の部活動の地域展開支援のために立ち上げた3つの野球クラブのひとつの「大社軟式野球クラブ」が30日、大社中で初練習を行った。力を入れている野球振興活動の一環。全国の中学軟式野球の部員がここ10年で約40%減っている状況を受け、嶌村聡本部長(58)は「中学野球の受け皿は、NPB12球団としての喫緊の課題。スタートを切れ、まず一安心です」と明かした。

26年度中に西宮市の中学校部活動が地域クラブ活動へ移行することを受け、阪神は市内の大社中、真砂中、瓦木中の3校にクラブチームを立ち上げて支援。阪神元コーチの水口栄二氏(57)が主催する野球教室「野球心」と連携し、タイガースアカデミーから玉置隆(39)岩本輝(33)の両コーチを週1回派遣する。

この日は選手の自己紹介から始まり打撃、守備、投球練習など約2時間、汗を流した。玉置コーチは「この子たち、もしかしたら野球できなかったのかな」と思いを巡らせ、「手助けの一人として、携われていることがすごくうれしい」と目を輝かせた。

昨今の野球人口減少を受け、嶌村本部長は「伝統球団といわれているところが率先してやることが使命で責務」と力を込める。希望があれば、阪神が支援する地域クラブ以外でもコーチ派遣を行っていく計画だ。

10~11月は地域クラブ向けの野球大会を開催し、決勝は甲子園での開催が決定。スカイAによる録画放送も行う予定だ。「モチベーションというか『甲子園いいな』となって、高校野球でも継続してもらえれば」。野球の未来のため、後方支援を続ける。【磯綾乃】