阪神大山悠輔内野手(31)の置き場所(打順)の意味がよく分かる試合だった。森下が今季初めてスタメンに不在。ただ首脳陣は佐藤、大山の並びを崩さずそのまま打順を1つ繰り上げただけだった。
今年の大山は、休養した試合以外すべて「佐藤の後ろ」に座っている。言うまでもなく佐藤は打線のキーマン。長打やポイントゲットは当然のことながら、実は引っ張っての進塁打や、脚力も期待されるマルチな選手だ。そのストロングポイントを最大限生かすための方策として、打席で良質な仕事ができる大山をすぐ後ろに置いている。
岡田前監督も「5番が一番きつい」と話している。大山が打席の質を落とすと、前の打者(佐藤)にも影響が出る。相手は佐藤と無理に勝負する必要がなくなる。大山は常に「怖い存在」として、にらみを利かせなければならない。
その点、この日の大山は機能していた。初回に奥川のスライダーを鮮やかに左前打。6回には今度は直球を右翼フェンス前まで持っていった。7回のチャンスで佐藤、大山の連続適時打が出たのは阪神打線が「線」になっていた証しだった。【柏原誠】



