敵地福岡の夜は、苦かった。日本ハムは、首位ソフトバンクと今季最後の3連戦初戦で、惨敗を喫した。4本塁打を浴びて、今季ワーストの14失点。残酷な形で、連勝が8で止まった新庄剛志監督(54)は「明日、勝つのみ!」と、きっぱり一言残して球場を後にした。

先発山崎が1、3回に2ランを浴びて、序盤で相手に主導権を握られると、8回には、4人目の金村が強力打線の餌食となった。ソフトバンク周東にリーグ史上6本目となる満塁ランニング本塁打を許すなど、球団にとっては、20年6月27日楽天戦以来6年ぶりの1イニング10失点と、記録的な大炎上だった。

結局、2死三塁から、この日出番がなかった捕手の進藤が“5人目の投手”としてマウンドへ。準備する間もなく、ぐるぐると右肩を回しながら人生初のマウンドに上がった進藤は「楽しもうと思って頑張りました。デッドボールだけは気をつけて」。柳町を2球で二ゴロに仕留めて「抑えられて良かったです」と、安堵(あんど)の表情だ。

首位ソフトバンク、2位西武と上位との対戦が続く正念場の1週間は、大波乱の幕開けとなった。【中島宙恵】