獅子上陸-。2位西武にとって大事な一戦が17日、午後6時から北海道・エスコンフィールドで行われる。1試合のみの日本ハム戦。これに勝つと4年ぶりのCS進出が決まり、3位日本ハムとのゲーム差も2・5に開く。

一方でV逸が迫るのも現実ではあるものの、この先の戦いを見すえれば首位ソフトバンクの動向は関係ない。目の前の試合のみ。先発予定の菅井信也投手(23)も「非常に大事な試合になります」としっかり認識し「自分らしい投球を」と意気込んでいる。

ファイターズに負けじとファイトを燃やすのは西武の選手、首脳陣だけではない。大勢のファンが飛行機、新幹線&特急などで“試される大地”こと北海道に入っている。

午前10時54分にもファンが北海道に上陸した。着陸ではなく、文字通りの上陸。16日午後7時40分、雨降る仙台港を出発した太平洋フェリー「きそ」が、約15時間の船旅の末、北海道・苫小牧港に着いた。

15日に1試合だけの楽天戦が敵地仙台で行われ、そこに詰めかけた西武ファンの一部が16日もそのまま仙台などに滞在。夜のフェリーに揺られての北海道入りを選択した。

16日に菅井の故郷山形を放浪した西武担当記者も、人生初の宿泊フェリーを決断。乗船時に俗称「クソデカネックレス」を装着して乗船したファンはいなかったと思われるが、ライオンズの装いを身につける人は多い。今回もそんなファンたちがいることは球団関係者も認知している。

ライオンズやセイコーマートのシャツを着た大学4年生の3人組は、9月上旬のソフトバンク戦福岡遠征からオリックス戦関西遠征に移動する時も、門司港から大阪港への名門大洋フェリーを利用したという。

いつもと違う非日常を楽しみつつ、彼らの1人は今回の北海道遠征が就職前の「最後の遠征なんです」とのこと。フェリーにはトランペットケースを持つ私設応援団員の姿もあった。全国どこへでも追いかける熱い“ライオンハート”に応える戦いを見せられるか。【金子真仁】