選手として来季の契約に合意し、1軍投手コーチの兼任が決まった日本ハム宮西尚生投手(41)が30日、エスコンフィールドでの秋季練習で早速、指導を開始した。新庄剛志監督(54)からの打診を受け決断。来季20年目を迎える中継ぎのレジェンド左腕は、コーチとして指揮官から期待される継投面で手腕を発揮し、選手としては岩瀬仁紀の通算登板記録を目標に掲げ、11年ぶりのリーグ優勝、日本一を引き寄せる。

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昨年の時点で、宮西は新庄監督から兼任を打診されていた。「野球人としてすごくうれしい評価」。ただ、今季は1軍登板が8試合にとどまり、引退も覚悟した。そんな時、新庄監督から「もう1年やらないか」と声をかけられた。「このチームでもう一度優勝したい、もう一度日本一になりたい」。その一心で新たな挑戦を決断した。

指揮官からはシーズン中にも継投面の専門的な知識を求められており「自由にしろよ」とも託された。「信頼されているありがたさと、責任、プレッシャーを感じます」。ブルペンではなく、ベンチで継投の差配に携わる見通しだが、具体的な役割は、今後詰めていく。

この日から投手陣との個別面談も開始した。重視するのは基礎の徹底。「ストライクを投げるとか、クイックができるとか、フィールディングができるとか」。球速などの数値に偏らず、技術との両立を求める。沖縄・国頭キャンプ組も含め、全員と直接顔を合わせて話す考えだ。

一方、選手としても闘志は衰えない。NPB最多の通算424ホールド、462ホールドポイントを誇り、通算908登板は歴代4位。岩瀬仁紀の日本記録1002登板には「引退するまでは目指すべきもの。最後の最後まで諦めずにいきたい」と力を込めた。

同じブルペン陣の田中は「想像できない経験をされている方。宮さんからしっかり聞いて結果につなげたい」。堀も「宮さんが1番しんどいポジションになる。ストレスを与えないような投球をしないと」。新たな重責を背負うアニキを、後輩たちも結果で支えていく。【永野高輔】

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