<CS第2ステージ:西武4-7日本ハム>◇第3戦◇19日◇西武ドーム

 日本ハムの先発武田勝が5回3安打2失点(自責1)でCS初勝利を挙げた。4回まで無安打投球を披露。5回に3安打を集中され2点失ったが、鶴岡とのコンビで先発の役割は果たした。「(前日勝利の)勢いを感じながら、自分にプレッシャーを与えず投げられた」とホッとした表情だった。

 1年前の悪夢は忘れていなかった。ロッテと対決したCS第2ステージ。先発、中継ぎで2試合に登板したが痛打を浴び、2度とも敗戦投手となった。今年も緊張感のある大一番だったが「(3位を決めた今季最終戦の)10・1の方が重圧があったので」。たくましくなった左腕が、昨年のCSの屈辱を少しでも晴らした。

 「昨日は早めに引きこもった。睡眠?

 (宿舎の)枕が良かったんで」と無表情で周囲の笑いを誘う勝節もさく裂。「中継ぎといわれれば準備したい」。今年は笑顔で日本シリーズ切符をつかむため、フル回転を誓っていた。