ポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を断念し、西武残留を決意した三井浩二投手(35)が20日、所沢市内の球団事務所で契約更改した。1300万円減の推定5700万円プラス出来高でサインし「もう1年、西武さんで頑張ろうという感じです」と気持ちを切り替えた。

 昨年は、登板数も23試合にとどまり、1勝1敗、防御率7・50と不本意だった。だが、提示額はその成績から予想したよりもわずかに下回ったという。その差は「球団にとっても今回、(ポスティングが)ダメだったのはマイナスになるだろうし、納得してサインしました」と、夢を追うためにかけた「迷惑料」だと認識して飲み込んだ。

 この日の交渉では話をしなかったが、メジャー移籍をあきらめたわけではない。「去年のような成績ではダメ。メジャーに行きたいという気持ちは頭の片隅に置いて、チームの力になれるように頑張りたい」と言い切った。連覇に向けてがむしゃらになることで、メジャー球団を振り向かせる。「崩れたフォームと衰えた筋力を復活させたい」という左腕は、沖縄での自主トレで体重を5キロしぼり、勝負の年に備えている。【竹内智信】

 [2009年1月21日8時4分

 紙面から]ソーシャルブックマーク