阪神鳥谷敬内野手(27)がイチロー型で飛躍の年に臨む。3日の開幕戦に「3番遊撃」でスタメン出場することが確実。2日にはマリナーズ・イチローが好むひざ下までストッキングを見せるクラシック・スタイルで最終調整した。公式戦での採用を示唆し、これまでと違う雰囲気を演出する。攻守ともにチームの軸として期待がかかる1年で、ニューリーダへ、大変身の予感が漂う。
次代のリーダーは開幕を待ち切れないようだった。京セラドーム大阪で行われた最終調整。鳥谷が新たな姿でグラウンドに飛び出した。ストッキングをひざ下まで見せるクラシック・スタイル。イチローでおなじみの着こなしだ。足元がシャープになり、動きがより俊敏に映る。「練習用ですが、シーズンでも気がむいたらやりますよ」。あくまで練習日のスタイルだったが、公式戦の採用を考えている。早ければ3日の開幕戦で披露する可能性もある。
モデルチェンジは鳥谷の飛躍を暗示している。プロ6年目は、「3番遊撃」でスタートを切る。長い球団史で、遊撃手がクリーンアップで開幕戦に出場するのは、史上3人目だ。藤田平氏、そして真弓監督以来。名プレーヤーとして、後世に名を残す資格を得た。「この何日で『がんばる』と何回も言っている」。周囲の期待を本人も十分に自覚している。金本、新井というチームの心臓部につなげる重要な役割。キャンプから3番起用を意識し、オープン戦では12球団で5位となる打率3割4分5厘、長打力は5割を超した。リハビリ明けや打撃不振に苦しむ打者が多い中で、仕上がりの良さが目立つ。
主砲とのつながりは、打撃だけではない。この日のシートノックで、内外野の連係プレーを確認。左ひざを手術した金本を守備でバックアップする考えを明かした。「普通にやって問題はなかったが、その時の状態で金本さんと話して、位置取りを決めたい。前に行くこともあるでしょう」。送球でひざに負担がかかることもある。鳥谷ができる限り左翼に近づき、楽に中継プレーをさせたい気持ちをにじませた。
指揮官は短い言葉で信頼を表現した。「(オープン戦から)3番に入っているので、シーズンでもがんばってほしい。期待している」。自身が3番遊撃で開幕を迎えた81年も、相手はヤクルト。その年以降、さらに成績を伸ばしていく。甘いマスクを持つ鳥谷が、後継的存在であることは間違いない。4・3開幕戦から、本格的にスター街道を歩むことになる。【田口真一郎】
[2009年4月3日11時44分
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