<阪神2-4横浜>◇12日◇甲子園
虎のルーキー野原祐也外野手(24)が痛烈な弾丸ライナーで、プロ初安打を飾った。出番は2点差を追いかける9回。大事な先頭打者として打席に立った。緊迫の場面で「まっすぐ1本、打ってやろう」と初球から振っていった。横浜の守護神山口の剛速球に力負けどころか、力ではじき返した打球は、一塁手のグラブを弾き外野へ転がった。もちろん、一塁ベースまでは全力疾走だった。「今日もチャンスをもらえたので。1本出てうれしい」と話す顔からは、自然と笑みがこぼれた。豪快なスイングとぽっちゃり体型から虎のおかわり君の異名を持つ雑草男が、日本人の育成枠上がりの選手で球団史上初安打をマークした。
阪神入団以降も、BCリーグ富山の関係者から“差し入れ”が届いた。プラスチックの羽根が4枚付いたバットのおもりだった。素振り用のオリジナルの一品。だが、使用後間もなく「振っていたら壊れちゃいました」と苦笑いした。ただ、その気持ちがうれしかった。第2の故郷の思いも背負っての夢舞台だった。開始が遅れた試合前には、金本にそそのかされ日よけ用のアイパッチを両まゆの間に張ってベンチ前に立たされた。あこがれの金本にいじられ、ムードメーカーとしての立場は確立した。あとは1軍定着に向け、安打をおかわりし続ける。【鎌田真一郎】
[2009年9月13日12時16分
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