<日本ハム2-5西武>◇22日◇札幌ドーム
日本ハムが、自慢の打線がつながらず3連敗を喫した。西武先発の許に対し、6安打と沈黙。1回の稲葉篤紀外野手(37)、9回のターメル・スレッジ外野手(32)の2本のソロ本塁打による2点に抑えられ、6年ぶりの完投勝利を許した。西武戦は5連敗。マジック対象チームの3位楽天が敗れたため、優勝マジックは1つ減って「10」。最短Vも29日オリックス戦(札幌ドーム)で変わらないが、マジック1ケタを目前に、厳しい戦いを強いられている。
梨田監督が珍しく、強い口調で悔しさをあらわにした。「2戦続けて完投を許したことは非常に残念。相手に戦力を使わせて負けるならまだいいんだけど…」。21日の涌井に続き、今季2度目の先発マウンドだった許にも完投勝利を許した。23日の3戦目に尾を引きずりかねない敗戦に、表情は厳しくなった。
攻撃の歯車は最後までかみ合わなかった。1回に「振ったら当たった」と言う稲葉が右中間スタンドへ17号ソロを放ったが、次にスコアボードに得点が入ったのは9回2死のスレッジの1発。変化球を低めに集める許に、稲葉は「のらりくらりやられた。はめられた」と振り返った。
連打でつくった4回1死一、二塁の好機に小谷野、糸井が倒れ、5回無死一塁の場面では、送りバントを試みた金子誠の打球が捕手前に転がり、二塁ベースカバーの遊撃中島-一塁石井義と渡り最悪の併殺打。指揮官も「つながらなかった。ゲッツーは予想していなかった」。“想定外”の展開で得点機を逃した。
それでも、視界に映る「光」は確実に大きくなってきた。マジック対象チームの3位楽天が敗れ、優勝マジックは1つ減り「10」。最短Vも29日オリックス戦(札幌ドーム)で変わりなく、足踏みこそすれ、後退はしていない。
稲葉、スレッジのアーチで、今季のチーム本塁打数は101本となり、06年以来3年ぶりの3ケタ大台に到達した。スレッジは「負けは負け。負けた試合でのホームランは意味がない」と肩を落としたが、ここ2年間とは違う攻撃力がついている証し。21日には森本が居残りで打撃練習を行ったように、疲労がたまる9連戦中でも努力を怠らない姿勢が浸透し、数字となって表れている。
梨田監督は「今日は(許の)術中にはまった。でも明日も投げるわけじゃないし、切り替えて考えないと。本塁打数増加?
選手は気分がいいと思うよ」と前向きにとらえた。大目標を見据える目は、少しもぶれていない。【本間翼】
[2009年9月23日10時8分
紙面から]ソーシャルブックマーク



