もうどうにも止まらない!
阪神城島健司捕手(34)が5日、左膝の手術後初めて打撃練習を行い、いきなり200回近くもバットを振った。ティー打撃にはじまり、予定外のマシン打撃まで…。「走」「投」も前のクールから一気にペースアップ。開幕戦出場を絶望視されていたのがウソのようだ。
まるで迷う様子は見せない。予定通りティー打撃を左打席、右打席で計182球こなした城島が意外な動きを見せた。向かった先は打撃マシンが設置されているスペース。おもむろにネットをくぐると、マシンに対峙(たいじ)した。
マシンはカーブに設定されていた。左打席で9スイング。続いて右打席に入った。初球は久しぶりの生きた球を見定めるように見逃し。2球目にバットを動かし意識的にポイントを遅らせて、右方向に軽く打った。
「まあ、問題ないですね。体の変化?
いや特にはないよ。釣りざお以外を久しぶりに持ったからね。重いね。初めてで、空振りせんでよかったよ」
左打席で強いスイングを繰り返している途中、石原トレーナーが慌てて城島に歩み寄るシーンがあった。「素振りみたいに球に合わせるだけと言っていたのに、本当に(本格的に)打つんじゃないかと思って確認に行きました。約束通りに(右打席は軽打に)してくれましたが」。そのまま全開モードに入りそうなほど、気持ちが乗っていたようだ。
設定した最初のハードルを大股で踏み越えていった。前日には「最初の3日間は左でずっと打ってるんじゃないかな」と話していた。左打ちを多めにこなす独自の調整法で1つずつ段階を踏むはずだったが、自然な流れで、階段を1つ2つ、飛ばした格好だ。
昨年11月9日に左膝半月板の手術を受けて以来、初めてボールを打った。ティー打撃はこの日再開予定だったが、その先は城島とトレーナーの判断に委ねられていた。最高気温は17度。陽気にも背中を押されギアチェンジした。とはいえ、このあたりのステップはすでに余力を残してクリアできているようだ。
「屋外打撃?
オレが急いでないだけ。いつ打ち出してもいいけど、外で打ちたいわけじゃない。性格がネクラで内股なんで、インサイド(室内)でね。オレが打ちたいと言えば、明日からでも外で打てる」
ランニングは前クールの5分×3本から大きく前進。15分走のあとペースを上げ8分間走り抜いた。キャッチボールでは最長の30メートル超の距離からさらに伸ばそうと石原トレーナーに「もっと下がってください」と懇願したほど。ティー打撃では右打ち、左打ちでフルスイングに近い形で振り切った。初打ちの総スイング数は197に上った。
加速し出したら止まらない。当初、出場が絶望視されていた3月25日の開幕ヤクルト戦(神宮)。今の城島の目にはクッキリと見えているに違いない。
[2011年2月6日11時10分
紙面から]ソーシャルブックマーク



