2・26、不惑バトルのゴングが鳴る。ソフトバンクの一塁を争う小久保裕紀内野手(39)とアレックス・カブレラ内野手(39=オリックス)が12日、ともに2月26日のオープン戦初戦(対広島、福岡ヤフードーム)に出場することを予告した。あわせて745発、今年40歳によるベテラン同士が、激しく火花を散らす。

 今季40歳となる不惑対決のゴングが、オープン戦が開幕する2・26に鳴る。一塁を争う小久保とカブレラが、そろって出場する意思を示した。

 小久保

 紅白戦も普通に出ますよ。元気ですから。(オープン戦は)福岡に帰ってからの試合(26日)に出ます。

 カブレラ

 試合は福岡での試合(26日)に出たいと思っている。

 現時点で一塁の最有力は小久保。カブレラはDHにまわる可能性が高いが、競争相手であるのは間違いない。カブレラは前日同様、この日も腰に張りがあるため、全体練習メニューを外れた。打撃練習は2日間だけだが、守備は3日間控えている。ただ、筋力トレなどは行っており、13日には室内練習場でマシン打撃を再開する方向だ。

 カブレラ

 明日(13日)は1時間くらい打ちたい。3月25日の開幕戦には万全の体調で試合に出たいと思っている。

 次クール(15~17日)の紅白戦2試合は参加しないが、体調が戻り、寒波による冷え込みが収まれば、一気にペースを上げる可能性がある。グラブさばきには定評があり、守備力も侮れない。

 小久保は一足早く実戦調整に突入する。宮崎キャンプ中に行われる4試合の紅白戦に出場予定。シートノックや投内連係プレーでも、例年通り他の野手や投手陣に声をかける姿が目立っており、守備位置争いで負けるつもりはない。

 399本塁打の小久保vs346本塁打のカブレラ。大砲2人のバトルは、チーム内競争の象徴だ。練習中には互いに声をかけあっているが、ピリピリとした緊張感が漂う。今季のオープン戦17試合のうち、本拠では11試合。ファンにとっても、どちらが一塁を奪うのか最大の注目だ。

 小久保が「144試合一塁で出る」と言えば、カブレラも「シーズン通して試合に出る」と1歩も譲らない。ガチンコ勝負の幕が開く。

 [2011年2月13日11時3分

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