ジョーがかみついた!?

 左膝手術からリハビリを続ける阪神城島健司捕手(34)が19日、開幕スタメンに照準を合わせることを、あらためて誓った。首脳陣は6月の復帰も想定していることを明かしたが、城島は「(開幕1軍が)レギュラーとしての責任」と反論。3月25日のマスクに、並々ならぬ意欲をみなぎらせた。

 「6月でよければ、現状報告はいらない。でも、首脳が開幕に間に合わせてといえば、その努力をしないといけない。それが、レギュラーの責任。リスクは負わないと、絶対はない。6月に復帰しても、6月にケガをするかもしれない」

 頭の中には「開幕」しかない。22日には2軍とともに関西へ戻ることが決定。24日に患部の最終検査を受ける予定だ。結果次第では、ブルペンでの捕球、ダッシュ、スライディングが解禁となる。「OKが出ればいいな」。強気なジョーも、医学的に回復が証明されることを強く祈った。

 恒例のアーリーワークは従来より30分近く前倒しされ、7時26分に一番乗りで球場入り。キャンプ初日から続けてきた「自転車通勤」も「人がいっぱい来るから危険だと思った」と自粛。1軍のセレモニーを横目に、60メートルの軽快走を12本繰り返すなど開幕をめざしメニューを消化した。

 「ヘッドスライディングをしてアピールしようと思ったけど、首脳が誰もいませんでした」

 冗談を言う目は、笑っていなかった。1軍合流でジョーの闘志にも火がついた。

 [2011年2月20日11時3分

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