<ソフトバンク2-0楽天>◇28日◇福岡ヤフードーム

 びっくり初完封だ!

 ソフトバンク岩崎翔投手(21)が、プロ初完封勝利をマークした。楽天打線を8安打に抑えたが、なんと奪った三振は0。奪三振0での完封は95年のグロス(日本ハム)以来16年ぶりの珍記録となった。岩崎は両手を高々と突き上げガッツポーズ。ナインに祝福されると、うれしさと照れが入り交じった複雑な笑みを浮かべた。

 「今まで勝ったのとは違う喜び。最高に気持ちよかった。意識はしてなかったけど、9回は絶対に抑えてやろうという気持ちで全力で投げた」。三振は奪えなくても、根気強く丁寧に投げ続けた。3、4、5、7回の4イニングは、すべて先頭打者が安打で出塁。だが、その4度のピンチすべてで併殺を奪った。使ったのは、オフのウインターリーグで習得したツーシーム。武者修行中にものにした武器で、三振がなくても完封できることを示した。

 「本当は、もっと三振を取りたい。今は空振りを取れるボールがない。空振りが取れるボールを確立していきたい」。チームにとっても大きな快投だった。今季はこれでローテーション投手6人すべてが完封勝利を記録。きょう29日からの日本ハムとの首位攻防3連戦を前に、登板過多の救援陣を休ませることに成功した。岩崎の“珍完封”で単独首位に浮上し、ライバル日本ハムを迎え撃つ。