ロッテやヤンキースなどで投手として活躍し、日米通算106勝を挙げた伊良部秀輝氏が28日(日本時間29日)、米ロサンゼルス郊外の自宅で死去していたことが、分かった。42歳だった。

 伊良部さんのマネジメントを担当していたKDNスポーツジャパンは、この日の夕方に報道各社にファクスを送付。遺書はなかったことを明かし「最近は東北(東日本)大震災の被災者支援のチャリティーイベントに自ら協力し、また、ロサンゼルスの子どもたちに野球を教えるボランティア活動などを企画していた矢先の出来事で、関係者一同、驚きを隠しえません」と近況の様子を伝えた。また親族で葬儀を行う予定だとし「マスコミ関係者、ファンの皆さまにおかれましては、生前の個人の活動に思いを致し、ご冥福をお祈りいただくことが、この上ない供養になります」とお願いした。長年、伊良部氏の代理人を務めたKDNマネジメント社代表の団野村氏は自身のツイッターで「伊良部秀輝はファイターだった。彼は米国と日本の間に真の歴史をつくった」とコメントした。