楽天銀次(24)が星野仙一監督(65)の言葉に発奮した。13日、倉敷で行われた紅白戦に「2番二塁」でフル出場し2安打を放った。1回無死一塁で高堀から右越え二塁打。5回2死走者無しでは、片山から右前へクリーンヒットを打った。

 実は、試合前にちょっとした“事件”があった。打撃練習を終えベンチに引き揚げると、星野監督に声を掛けられた。「おい。ここのところ、バットが湿ってるんじゃないか!?」。2試合無安打中で、突然のジャブを食らった。だが、めげなかった。「たまたまです!」と即答。気合十分で試合に臨み、すぐに結果を出した。これに星野監督もニヤリ。「よう頑張っとるよ」と目を細めた。銀次は「ああ言われ燃えないわけにはいかないです。もう、何も言われないようしますよ」と胸を張った。プロ7年目のチャンス到来。肝っ玉銀次がつかんでみせる。【古川真弥】