巨人越智大祐投手(29)が30日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉を行い、1000万円ダウンの推定6500万円でサインした。6月に、国指定の難病である黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術を受けた。経過は順調で「8割の力で投げられるようになりました。支えてくれた方、ファンの方々に恩返しするためにも、1軍のマウンドに立ちたいです」と復帰を誓った。

 今の自分に手ごたえがあるのだろう。越智は終始すがすがしい顔で「みなさん『無理するな』と言ってくれるんですが、投げろと言われれば100%の力でいけます」と言った。「春のキャンプは2軍スタートになると思う。でも、沖縄には行きたい」。チーム本隊は、来年2月15日に沖縄へキャンプ地を移す。そのタイミングで1軍に加わる青写真を描いている。

 「黄色-」は、背骨に沿った靱帯が骨化し、脊髄を圧迫する原因不明の病気。ちょうど半年前は「ひざから下がしびれて、まひ状態に近い」と話していたが、現在は「足の感覚は良くなってきた」と喜ぶ。もちろん「先生と相談しながら」にはなるが、剛腕らしく、力強く歩を進める。