「じぇじぇじぇ!」。楽天が銀次内野手(25)を、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のエンディングで流れる「まだまだあまちゃんですが…」の写真コーナーに登場させるべく、応募書類を送付していることが明らかになった。銀次はあまちゃんの舞台である岩手出身。今日30日に行われる西武戦は地元の岩手・盛岡で行われる。現在リーグ首位打者で、首位を走るチームの原動力が、名実ともに全国区になる?

 銀次が朝の連ドラデビュー!?

 現在打率3割4分でリーグ首位打者。首位を快走するチームの原動力だ。赤丸急上昇のノリノリ男が、なんと、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のエンディング、「まだまだあまちゃんですが…」の写真コーナーに登場する可能性が出てきた。まだ職歴が浅く、これから仕事を極めていく人を取り上げる同コーナー。そこで、銀次が紹介されるかもしれない。

 なぜ銀次が?

 いや、銀次だからこそだ。岩手・下閉伊郡普代村出身で、ドラマの舞台(北三陸市は架空の都市)久慈市は2つ隣の町だ。実は、小学2年までは銀次も久慈市に住んでいた。不思議な縁がある上、幼少時代は「海辺にはウニがごろごろしてました。潜って採ったなぁ。本当はダメなんですけど、子どもは良かったんです」と笑って振り返る。まさに男“あまちゃん”だった。

 「まだまだあまちゃんですが…」の写真コーナーは一般公募のため登場の確約こそないが、既に球団を通じ、約2週間前に応募書類と写真を送付して申し込んでいる。首位打者に君臨していても、口癖は「まだまだです」。ドラマの舞台とも縁のある銀次は採用にぴったりと言える。球団関係者も「地元の選手ですし、これを機会に広く知ってもらえたら」と期待を込めた。

 今日30日は岩手・盛岡での凱旋(がいせん)試合だ。相手先発は西武菊池。こちらも岩手出身で、地元のスター対決となる。試合前日の夜には監督、コーチ、選手、チーム関係者全員で決起集会も行った。銀次は「いい試合が見せられればと思います。負けません、負けるわけないです」と勝利宣言もした。

 不動の「3番一塁」だが、星野監督から「昨日(ロッテ戦で)4タコだったから銀次はベンチだ。ジョーンズを一塁で使うよ」と冗談で冷やかされた。当日は「銀次」と書かれたボードが来場者に配られ、球団の後押しもある。あまちゃんとは言わせない活躍で故郷に恩返しだ。【斎藤庸裕】

 ◆あまちゃん

 2013年度のNHK朝の連続テレビ小説。東北・北三陸の小さな田舎町を舞台とし、能年玲奈(20)が演じるヒロインの天野アキが「海女さん」を目指すうちに、挫折、奮闘を経て地元のアイドルに成長していく。15分間の放送の最後には、「まだまだあまちゃんですが…」と題して、これから仕事を極めてプロになっていこうとする人を写真で紹介するコーナーがある。

 ◆銀次(ぎんじ)本名は赤見内銀次(あかみない・ぎんじ)。1988年(昭63)2月24日生まれ。岩手・下閉伊郡普代村出身。盛岡中央から05年高校生ドラフト3巡目で入団し、09年秋に捕手から内野手転向した。プロ7年目の昨季にブレークし、打率2割8分の結果を残してレギュラーに定着した。174センチ、85キロ。右投げ左打ち。