ソフトバンクの山崎勝己捕手(31)が6日、宮崎市内のホテルで国内フリーエージェント(FA)権を行使することを明らかにした。「一野球選手として他球団の評価も聞いてみたい。試合に出たい。先発でも出たい」。悩んだ末に家族とも話し合ってきたが、出場機会を求め、決断した。

 プロ13年目の今季は91試合に出場も先発マスクは42試合だった。献身的な守りと打率2割5分2厘、1本塁打、20打点のしぶとい打撃も魅力。オリックスが獲得に乗り出す方向。まだ31歳。補償が発生しないCランクということもあり、今後他球団も加わり争奪戦になる可能性も高い。

 ソフトバンクは日本ハムからFA宣言を表明した鶴岡獲りに動いているが山崎は「(チームの動きとの関連は)まったくない」と否定。小川編成・育成部長は「必要な戦力。宣言残留も認めている」と残留交渉を続ける。山崎はこの日、福岡へ戻り近日中に申請手続きをとる。今後はヤフオクドームなどで練習しながらオファーを待つ。