“ヨシボール”習得で1軍定着だ!

 ソフトバンク星野大地投手(21)が宮崎秋季キャンプで、佐藤投手コーチから密着指導を受け、新球習得に励んだ。

 星野

 スライダーとは違い、小さく速く縦に落ちる、速いカーブのような球。浮かないようにするボールですね。投げるのは難しいし、まだまだ試合では使えないですが、ストライクを取れるようにしたい。

 教わったのは、佐藤コーチが現役時代に決め球として使っていたヨシボールのように、打者の手前でストンと縦に落ちる変化球。人さし指と親指で挟むヨシボールとは握りこそ違うが、打者のタイミングを狂わせる効果は同じ。150キロを超す直球があるだけに、スライダーでもカーブでもない新たな変化球が加われば、投球にも幅が広がる。

 ブルペンで星野の真後ろから軌道をチェックした佐藤投手コーチは、投球時の左足の踏み出し方や体重移動のコツ、リリース時の肘の振り方やボールの抜き方などを1球ごとにアドバイス。星野は中指にできたマメを気にする素振りも見せず130球を熱投し、新コーチの助言に熱心に耳を傾けた。

 昨年1軍デビューを果たしたが、プロ4年目の今季は4試合登板にとどまった。来年は、まずは念願のプロ初勝利を挙げることが目標だ。

 2軍では一時、抑えを務めるなど、将来の鷹の守護神候補として期待を背負う21歳。ヨシボールならぬ新球「ホシボール」を手なずけ、勝負の5年目に挑む。【福岡吉央】