ソフトバンクの新戦力リック・バンデンハーク投手(29=韓国サムスン)が欧州代表入りを打診されていることが7日、分かった。3月10、11日に侍ジャパンとの強化試合(東京ドーム)を予定。オランダ出身で09年WBCに出場経験のある右腕に、出場のオファーが届いた。「めったにないことだし、球団と話して、行かせてもらえるなら行きたい。自分にとっても、いい経験になるし、チャレンジだ」と前向きな姿勢を見せた。

 ただしキャンプは始まったばかりで、調整の進み具合など先行きは不透明。球団側は代表入りを容認するか慎重に検討する模様だ。代表入りが決まった場合は、開幕に向けて、これ以上ない腕試しの機会となる。「侍ジャパンはWBCで2度優勝しているし、世界のトップチームの1つ。とても素晴らしいチームだ。知っているのは巨人の捕手の阿部さん。全員と対戦してみたい」。各球団の主軸との対決を心待ちにした。

 この日はブルペン入りせず、投内連係に参加。198センチの長身ながら、軽快な身のこなしで守備の不安を感じさせなかった。見守った吉井投手コーチからも「グッド!」と声をかけられた。調整は順調に進んでおり、首脳陣の評価は上々だ。

 ◆リック・バンデンハーク

 1985年5月22日、オランダ・アイントホーフェン生まれ。02年にマーリンズと契約し07年にメジャーデビュー。メジャー通算50試合で8勝11敗、防御率6・08。13年から韓国サムスンに所属。昨季は最優秀防御率、最多奪三振の2冠。198センチ、105キロ。右投げ右打ち。