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ベンチ裏コネタ

突然の転勤 その時、選手の選択は…?

 サラリーマンならずともプロ野球選手も“転勤”がある。職場に慣れるまでの気苦労は、プロ選手とはいえ誰でも同じだ。そんな気苦労を高知キャンプで汗を流すオリックス高橋秀聡投手(29)に聞いてみた。

 

 本人もビックリだった。1月17日。ソフトバンクとオリックスの間で高橋と金子圭輔内野手(26)の交換トレードが発表された。マリナーズにFA移籍した川崎が日本を去り、内野手が手薄になったソフトバンクと投手補強を目指すオリックスの思惑が合致してのトレードだ。「いや〜、バタバタでした」。既婚の高橋秀は、2月のキャンプを目前に福岡から慌てて関西の新居を探した。家族を連れて引っ越すか…、生活に慣れた福岡に家族を残し、単身赴任するか…。悩んだ末に家族一緒に移動した。

 

 「家族一緒」の選択は小学時代の影響もある。高橋秀は、小学時代に父親の転勤で家族でインドネシア生活を送った経験を持つ。海外では、当然ながら言葉の壁や生活習慣の違いなど目に見えない「障害」があるが、家族で乗り越えてきたからこそ、所帯を持った高橋秀も家族一緒の生活を選んだ。「インドネシアでは言葉も分からない環境で、自分からコミニケーションを取っていかないと何も変わらなかった。どんな質問でもいいから自分から積極的に話すことが大事でした。新しい環境に馴染むのが苦にならないのは、昔の(海外)経験が生きていると思います。オリックスは、若いチームだし、どんどん選手と話をしていっていますよ」。

 

 サイドスローで最速150キロ超のストレートを持つ右腕には「勝利の方程式」の一員としてセットアッパーの期待がかかる。キャンプ地でオリックスのコーチ陣から「ひであき〜」と名前で呼ばれるほほえましい光景を見ると早くもチームに馴染んできている様子。プロ6年間で通算7勝の高橋秀だが、オリックスで大ブレークして家族とともに喜びを分かち合ってほしい。

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