松坂145キロを青木サムライ１号／ＷＢＣ

＜ＷＢＣ：宮崎合宿＞◇３日目◇１８日◇サンマリンスタジアム

　レギュラーをたぐり寄せる１発だ。ヤクルト青木宣親外野手（２７）が“サムライジャパン１号”を放った。シート打撃での１打席目、松坂の内角高めの直球を右翼席前段に運び「本当にうまく打てました」と自画自賛。１７日の３安打に続くチーム初アーチで、連日のアピールとなった。

　柔よく剛を制す－　卓越した技術が速球をはじき返した。完ぺきに打たなければバットは折れ、小フライになるのがやっとの内角高め。球速１４５キロのパワーを、真芯で打つことで反発力に転化させた。「（調整は）いい感じで来ています」と、状態のよさがそのまま好調な打撃に表れた。

　守備では今合宿で初めて、本職ではない左翼にも入った。「もう少し時間が欲しい」と言うものの「できると思う」と自信を見せた。

　イチローと並び外野の中核を成す存在になり始めている。「自分でも出来はいいと思う。でも、もうちょっと実戦が欲しい」と、状態をさらに上げるため実戦感覚をさらに求めた。第１ラウンド初戦まであと２週間。天性の打撃センスは、本番に向け打てば打つほどさらに研ぎ澄まされる。【小松正明】

　［2009年2月19日8時6分　紙面から］

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