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３回裏、２点本塁打を放った金泰均（右）を見つめる中村

＜ＷＢＣ・強化試合：韓国４－２西武＞◇２日◇東京ドーム

　韓国の「新主砲」金泰均（キム・テギュン）内野手（２６）が、西武戦で１本塁打を含む３安打２打点と爆発した。１－１の３回第２打席。右打席から右中間へ推定飛距離１２０メートルの勝ち越し２ランを打ち込んだ。１８３センチ、１００キロの巨漢打者は「練習のときから、この球場は打球が飛ぶと思った。自分の打撃スタイルは長打ではない。正確なミートを心がけただけ」と平然と話した。

　長らく代表の主軸を務めた李承■（巨人）が出場を辞退した。昨年の北京五輪などで４番を打った金東柱も抜けた。それだけに、昨季韓国リーグで３１本塁打を放った新キングにかかる期待は大きい。「前回のＷＢＣでは承■選手の控えで気楽だった。今回は自分がチームの力にならなければと思っている」と、打線全体を引っ張る心構えはできている。

　その他の打者も仕上がりは順調だ。不動のトップ李鐘旭は１回にいきなり中安打と盗塁で二塁へ進み、先制のホームを踏んだ。故障の秋信守に代わり３番に入った昨季の首位打者、金賢洙も２安打１打点をマークした。北京五輪の日本戦で本塁打を放った５番李大浩は無安打に終わったものの、豪快なスイングは迫力を感じさせた。

　金寅植監督（６１）は「今日は２、５、７番がつなげられなかった。打順は変更する可能性がある」と話した。ただ「打者のコンディションは上がってきた」と自信をみせており、日本投手陣にとって手ごわい打線になることは間違いなさそうだ。【高宮憲治】

※■は火へんに華

　［2009年3月3日10時37分　紙面から］

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