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開幕投手ダル全力勝負「球数気にしない」

外野で遠投するダルビッシュ(手前)と田中将大(撮影・浅見桂子)
外野で遠投するダルビッシュ(手前)と田中将大(撮影・浅見桂子)

 第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が5日、東京ドームで開幕する。日本代表の開幕投手を務める、ダルビッシュ有(22=日本ハム)が球数制限の「無視」を必勝テーマに掲げた。中国戦に先発。大会独自ルールで第1ラウンドのこの試合は70球が上限になるが、「それを考えたら勝負できない」と、全力投球でサムライジャパンを勢いづけるつもりだ。

 穏やかに、冷静に大一番を見据えていた。チーム戦略上、初戦の中国戦は30球以上50球未満なら中1日で次戦に登板が可能なため、大事な第2戦以降のリリーフ待機の可能性もあった。だが、初戦に全力を集中するため、「雑念」を捨てた。「つまずかないこと。最初に四球を出したりすると(チームが)『あれ、いけんのかな』と動揺する。ピシャッと抑えれば気持ちも入る」。

 日本ハムでは独自の投球哲学で、捕手よりも自分主導で組み立てる場面もある。緻密(ちみつ)なプランで局面、打者に応じた投球が可能。「まだ絶好調になるには(時期的に)早いですけれど、今の状態でも戦える準備はできた」。城島との打ち合わせも終え、自信をのぞかせた。

 力量差で日本が上回る相手だが、油断しないためにも球数制限をまずは頭から“リセット”する。「格下とかじゃなくグラウンドに立てば一緒。まっすぐにも強いし、ちゃんと配球しないと、もっていかれる」。敗戦投手になった昨夏の北京五輪予選リーグ初戦のキューバ戦に続く、2大会連続の日本代表の開幕投手。雪辱の春が到来した。「いつも国際大会では力みまくっているので、力を抜いてやりたい」。100%のパフォーマンスで、日本が誇る22歳の剛腕が先陣を切る。【高山通史】

 [2009年3月5日8時47分 紙面から]

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