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＜ＷＢＣ・第１ラウンド：日本０－１韓国＞◇９日◇Ａ組◇１、２位決定戦◇東京ドーム

　先発の岩隈久志（２７＝楽天）が、５回１／３を第１ラウンドの球数制限ギリギリの６９球で２安打１失点５奪三振と好投したが打線の援護なく黒星を喫した。４回、先頭打者に四球を与えピンチを招くと、１死一、二塁から金泰均に三塁線を破られ先制点を許した。それでもシュート、フォークが中心の配球で、３回まではパーフェクトだった。「しっかり抑えられて自信にもなりました」と手応えを感じていた。ジャパン先発３本柱の１人として、十分に実力を見せつけた。

　勝利投手のような大歓声と、充実感に包まれた。交代を告げに来た山田投手コーチとマウンドでがっちりと握手した。ベンチでも暗い表情は、少しも見えなかった。「四球さえ出さなければ大丈夫。（韓国打線も）高い球を投げなければ大丈夫」と、むしろ再戦の可能性がある韓国封じの感触をつかんでいた。山田コーチも「あのくらい投げてくれれば、文句のつけようがない」と絶賛した。０４年アテネ五輪以来となる国際試合登板だったが、安定感に問題なし。日本代表での初勝利の楽しみは、第２ラウンド（米国）まで残しておく。

　［2009年3月10日7時23分　紙面から］

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