ボクシングのワタナベジムは14日、都内で7月23日に東京・大田区総合体育館でダブル世界戦を開催すると発表した。

 メインにはIBF世界ミニマム級9位京口紘人(23)が抜てきされ、同級王者ホセ・アルグメド(28=メキシコ)に初挑戦する。もう1試合はWBA世界ライトフライ級王者田口良一(30)の6度目の防衛戦で、同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)との指名試合。元世界王者河野公平の再起戦、日本スパーフライ級王者船井龍一の初防衛戦なども行われる。

 京口は大商大時代に国体を制して、昨年4月デビューから6戦目で東洋太平洋王座についた。7戦全勝(6KO)と最軽量級ながらパンチがある。兄竜人(26)も一時は辰吉2世と呼ばれたプロボクサー。王者は2年前に高山から王座獲得でV4戦になるが、京口は「必ずKOで倒して王者になる。プロ入りの頃は想像もしなかったが、夢をかなえて人生を変えたい」と自信を口にした。

 田口はジムただ1人の王者として、昨年の大みそか以来7カ月ぶりの試合となる。これに勝てば、次戦ではWBO王者田中との統一戦が見込まれている。「久しぶりの試合でうれしい。ここをクリアして田中君とやりたい」と先を見据える。2人は10日に宮崎・日南でのキャンプを終え、今後はスパーリングでの実戦練習に突入する。