ボクシングの元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が16日、国内復帰第2戦(7月10日、東京・後楽園ホール)へ向けた公開スパーリングを行った。

 都内のジムにフェザー級で2勝(2KO)の佐々木蓮(22=ワタナベ)を招き、4回を消化。ボディーを中心に至近距離、近距離を制圧し、「今日の課題はボディーを入れることで、スムーズに打てるように心がけた。効いたらまとめる練習ですね」と手応えありの顔で振り返った。

 試合は世界挑戦の経験があるイバン・モラレス(25=メキシコ)とのノンタイトル10回戦となる。久々のサウスポーだけに、「今回はいろいろな相手とやっている。良い感じですね」。試合前は通常40~50回のスパーリング回数を最終的には「倍くらい」にして、対策を練っていくという。「まだまだですよ。おれのパーセンテージは高い。まだ10%超えたくらい。まだまだやることいっぱいなので、今回は間に合わない」と高い目標を見定めた。世界戦経験者の和気慎吾、岩佐亮佑ともスパーリングを敢行しており、「いろいろな選手とやって、(パンチを)もらいながらも勉強している」とした。

 国内復帰戦となった3月のタワッチャイ戦では3-0の判定勝ちで圧勝したが、「冷静すぎた」と反省もある。「今回は気合も入っているので、意地でも倒しきる」と誓いを立てた。