創業者のアントニオ猪木参議院議員の夫人を訴えているIGFに所属していた鈴川真一(33)が29日、IGFを退団し、一連の騒動を猪木氏にわびた。

 鈴川は、IGF唯一の契約レスラーだったが、この日都内のホテルで猪木氏と面会。「ご心配、ご迷惑をおかけしました。今のNEW(IGFが新設した新たなブランド)にはイノキイズムも闘魂もありません。経営陣と一緒に猪木会長に弓をひくことは死んでもできません。今まで、会長の闘魂を背負って戦ってきました。背中の闘魂を忘れている事務所を辞めて来ました」と土下座した。

 そんな鈴川氏に対し猪木氏は「オレが政治家になったために、(IGFの)方向性が変わってしまった。鈴川には、オレがわびなきゃいけない。こういうことになろうとは予測もしていなかった。IGFのプロレス、闘魂という部分をそこにいる人たちがどれだけ理解しているか」と話した。

 また猪木氏は、夫人が不当利得返済請求の訴訟を起こされたことや、政治資金規正法違反の疑いを指摘されたことに「政治資金規正法なんてそんな軽々しく出せるものではない。訴訟をしているので正しい結果が出ると思うが、時間がかかるのが一番困る」と話した。