Aブロック初戦が行われ、メインで内藤哲也が、2年ぶり出場の飯伏幸太を破った。

 同学年で互いに意識してきた2人だが、新日本では15年にまず飯伏がブレーク。16年2月に飯伏が新日本を退団したが、その年に大ブレークしたのが内藤だった。G1での対戦が決まると、内藤が飯伏を「過去の栄光だけでG1に出てきた人に負けるわけがない。飯伏はオレの視野の中にはない」と一方的に攻撃していた。

 試合では、天才と言われた2人の才能が交錯。危険な技を容赦なく繰り出し合い、壮絶な死闘となった。飯伏の窮地に飯伏コールが起きると、それを内藤コールの大合唱が打ち消す。飯伏のいない間に人気、実力両面で不動の地位を築いた内藤への期待度が、そのまま試合結果となった。

 最後は、内藤が必殺のデスティーノ2連発。試合後は、ロスインゴベルナブレス・デ・ハポンのユニット名を満員の大観衆と合唱し、大会を締めた。内藤は「初戦に勝った、だから何? 飯伏に勝った、だから何だよ。オレはG1に優勝したくてエントリーして、飯伏に勝ちたいからじゃない。1番の消化試合が飯伏戦だと言ったでしょう? 次の公式戦は21日の後楽園。次の大合唱は21日の後楽園だ」と満足そうに話した。一方、敗れた飯伏はインタビューコーナーに来ると「すみませんでした。ありがとうございました」と土下座した。