タレント野沢直子の長女、真珠・野沢オークライヤー(23)が、総合格闘技デビュー戦で衝撃の1本勝ちを収めた。アマながら43戦の経験を持つシーナ・スター(34)から1回1分50秒、腕十字固めで見事なギブアップ勝ち。リングサイドで見守る母を号泣させた。。

 プロデビュー戦とは思えない流れるようなフィニッシュだった。真珠はパンチ、キックの立ち技で圧力をかけ、コーナーにつめると相手を倒して上に乗る。必死にもがくスターの首に、スネをおしつけるフットチョークで動きを止めた。最後は、左腕を取りながら、思い切り上体を反らせて、ギブアップを奪った。

 1回1分50秒、腕十字固めで1本勝ち。勝利の瞬間、リング中央に座り込み号泣した。リングサイドでは、母の野沢直子も絶叫後に号泣。親子2人で、総合格闘技初勝利を喜び合った。「言葉がないですね。素晴らしい気持ち。最初の1、2分ぐらいで落ち着いて、それからいこうと思ったけど、落ち着けなかった」と話したが、落ち着く前に試合を終わらせた。

 リング上でファンにあいさつすると、すぐにリングサイドの母のもとに向かった。勝者賞のトロフィーを手渡そうとしたが、母は号泣するばかり。「おめでとう、よかったね」。これ以外は言葉にならなかった。

 9歳から12歳まで空手の道場に通った。その後は10年間バレエを続けたが、ケガであきらめ18歳ごろ見た総合格闘技の試合に魅了された。総合格闘技をやると決めた時「自分がやりたいことがみつかって良かった」と喜んでくれた。アマチュアの大会で2勝1敗の戦績を残し、母の故郷でプロデビュー。1カ月ほどの柔術の練習で身につけた腕十字固めで試合を決める非凡さも披露した。「これからもRIZINで戦い続けたい。試合が決まれば明日にでもやりたい」と明るく笑った。【桝田朗】

 ◆真珠(しんじゅ)・野沢(のざわ)オークライヤー 1993年10月29日、タレント野沢直子の長女として米国イリノイ州に生まれる。9歳で空手を始める。アマチュアの総合格闘技デビューは2月で、戦績は2勝1敗。176センチ、57キロ。得意技はバックブローの真珠トルネード。