ボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)の初防衛戦が決まった。同級6位トマ・マソン(27=フランス)と10月22日に東京・両国国技館で対戦が、23日に都内で発表された。WBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が同級王者アッサン・エンダム(33=フランス)と再戦がメインのダブル世界戦となる。

 会見では具志堅会長がいきなり「次は減量失敗しそうだ」と言い出した。さらに「おいしいもの食べなきゃできる」。比嘉はお祝い続きで「何回もおいしいものを食べに行き、王者を実感した」という日々を送ってきた。さらに前回一時はパニックになるほど苦しんだだけに「しっかり落としていい状態にして、挑戦者の気持ちでKOで倒します」と神妙に答えた。

 村田ともに日仏対決となったが、比嘉は「パリに行って見たいけど印象はない。硬いフランスパンぐらい」と言い、相手の顔も会見資料で初めて見た。「顔は負けているけど、気合では負けない。かいくぐって中に入って接近戦に持ち込みたい」と話した。

 5月にデビューから無傷の13連勝で世界王者になったが、オールKOで奪取は国内で初だった。具志堅会長と同じ21歳で世界王者の目標を達成し、次は同じ沖縄生まれの浜田の15連続KOを抜く日本新記録が目標。あと3つ。まずはV1へ向けて、9月からは長野・車山で走り込みの2次キャンプに入る。