2年ぶりに“復帰”した元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(40=米国)が10回1分5秒、TKOで米総合格闘技UFCの2階級制覇王者コナー・マクレガー(29=アイルランド)を下し、プロ戦績を50勝全勝に伸ばした。

 1~3回までは、ボクシングデビュー戦となったマクレガーの勢いに押され、攻められるシーンもあったが「序盤は相手のすべての攻撃を出させるのが作戦だった」(メイウェザー)。UFCのタイトル戦は5分5回であること意識し「25分間過ぎればスローダウンするはず」と相手の動きが鈍くなった5回以降に攻勢をかけた。

 カウンター気味の右ストレートや右フックを次々とヒットさせ、マクレガーの顔をはね上げた。9回には何度も右ストレートも打ち込み、10回に連打でロープ際にくぎ付けにし、そのままレフェリーストップに追い込んだ。メイウェザーは「コナーは予想以上に強かった。さまざまな角度から攻めてきた」と評価した。

 300個の宝石がちりばめられたというWBCの「マネーベルト」を手にしたメイウェザーは「ボクシングはすごい。そして総合格闘技もすごい。アイルランド、そして世界のファンにそのことを伝えたかった」と口にした。これでメイウェザーの通算戦績は50勝(26KO)全勝。ロッキー・マルシアノ(米国)の49勝全勝の無敗記録を抜いた。