ボクシングの女子日本王者第1号が誕生した。バンタム級王座決定戦6回戦が6日に東京・後楽園ホールであり、同級2位吉田実代(29=EBISU K’s BOX)が3-0で判定勝ちした。モデルの同級1位高野(協栄)を相手に、デビュー3年目で歴史に名を刻んだ。

 吉田が飛び込んで右ストレートを当て、高野はクリンチでしのぐ展開に終始した。格闘技の経験を持つ吉田は14年に転向。2年前に長女実衣菜ちゃんを出産後にダイエットで再開し、夜の練習は子連れでこなしたシングルマザー。「メチャうれしい。子守をしてくれたジムの会員さんに感謝します」。敗れた高野は「作戦負けも楽しめたので続けます」と笑顔で話した。