ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(25=BMB)が14日、元同級王者で同1位ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)を迎える初防衛戦(22日、両国国技館)に向けて、約1カ月前から単身出稽古を続ける都内の三迫ジムで練習を公開した。

 2回のスパーリングでは得意のジャブを軸にして、上下を打ち分けを意識した攻撃を展開。ボディーにも強烈なブローを打ち込み、「仕上がりはすごく良い。体も大きくなっていると思う」と、たくましくなった肩回りにも自信の根拠はうかがえた。

 王座戴冠をした5月のタイトル戦でも、練習パートナーを求めて京都から東京に長期間の出稽古を行った。今回はより期間を長く、都内のホテルで1人で調整を続けてきた。減量では自制心が求められるため、京都での家族との同居生活よりも大変そうだが、「僕は逆ですね」。実家にいると無意識に冷蔵庫に手が伸び、体重が増えているということが度々。「東京にいれば買いに行かないといけないし、我慢できますね」とニコリとした。減量開始も早めており、試合まで残り8日時点でリミットまでは約2キロと順調にきている。

 対戦相手にゲバラに関しては「あまり(映像は)見ていない」と、これまで通りのスタンスを貫く。「勝てれば判定でも良い。無理にいかずに自分のペースでいきます」と柔和に話した。