アントニオ猪木(74)の生前葬が21日、東京・両国国技館で行われた。

 メインイベントでは、新日本プロレスでIWGPヘビー級王座を2度獲得した“超竜”スコット・ノートン(56)とK-1グランプリ3度優勝のピーター・アーツ(46)が時間無制限一本勝負で対戦し、ノートンが逆エビ固めで勝った。ノートンは試合前に「万が一ピーター・アーツに負けたら、俺は引退する! 二度と俺の試合は見る事が出来ない!」と負けたら引退を宣言していたが“引退宣言マッチ”を制し、現役続行が決まった。

 試合は、開始直後のアーツのジャブ連打をこらえたノートンが、アーツの右ハイキックを受けてパイルドライバーで放り投げると、グラウンドで首に左腕を回し、スリーパーンホールドを仕掛けた。さらにパイルドライバーでアーツの脳天をマットに打ち付けた。

 ところが、何事もなかったかのようにピョンと立ち上がったアーツが、左右のストレート、アッパーなどの連打でノートンを追い込むと、3度のダウンを奪うなど形勢は一気にひっくり返った。

 その後は、互いにリングに立ひざで座り、殴り合うなどしたが、最後はノートンが逆エビ固めでアーツに勝った。

 またセミファイナルのカール・ゴッチ杯2017決勝は、桜井隆多(R-BLOOD)が猪木の弟子・鈴川真一(フリー)を打撃で圧倒し勝利。プレゼンターとして、かつて猪木の付き人を務めた藤波辰爾(63)と藤原喜明(68)が登壇した。9月14日の会見では藤波の登壇は発表されておらず、サプライズでの参列となった。【村上幸将】