10月31日にプロレスラーを引退した大仁田厚(60)が1日、京都府警察学校の1日警察学校長に就任した。

 大仁田は、京都府警察学校長の石丸洋警視正から委嘱状を授与されると、まず学生と通常点検を行った。その後の開校記念行事では「夢をあきらめるな」と題した講演を行い、未来の警察官たちに熱いエールを送った。

 壇上にトレードマークの「邪道」革ジャンを飾ると、大仁田は「俺は7度目の引退をしました。引退と復帰を繰り返したことで、詐欺だ、ウソつきだと言われます。だけど、引退はその都度、本気でした。そして俺は、プロレスが大好きなんですね。好きなことをやりたい、その気持ちだけで60歳までやり抜きました」と熱っぽく語った。時に会場は笑いに包まれたが「何を言われようとやりたいことをやり抜く人生を生きて欲しい」と訴え、最後に「ファイア!」で締めくくり、会場の空気を1つにした。

 大仁田は1日警察学校長の務めを終え「警察学校は、もっと厳しく重たい雰囲気かと思ったが、若者たちが明るく楽しく、時に厳しく訓練にファイア励んでいる姿が新鮮だった。校長および先生方と学生みんなでファイアできたことが、これからも警察官になる夢を持つ若者たちの励みになってくれればいいな」と感想を語った。

 大仁田は3日に東京・新木場1st RINGで開催する「大仁田反省会」のメインイベントのバトルロイヤルでレフェリーとしてデビューする。バトルロイヤルにはパンディータ、ショッカー、寺尾利明、太仁田ブ厚、佐瀬昌宏、雷電、保坂秀樹、HASEGAWA、佐野直、超電戦士バトレンジャー、友龍、櫻井匠、ワイルドコモンの全13選手で争われる。