プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)が21日、都内の所属ジムで練習を公開した。

 12月31日、東京・大田区総合体育館で、IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)との団体王座統一戦に備え、同門の木元紳之輔(20)とのスパーリングに臨んだ。1月1日に亀田3兄弟のいとこ、亀田京之介(協栄)と対戦(東京・ディファ有明)する木元を相手に、接近戦やスピードあふれる連打を放つなど多彩な攻撃をみせた。田口は「落ち着いて、毎日過ごせているかなと思います」と充実の笑み。7度目の防衛戦でもある統一戦へ、順調な調整ぶりをうかがわせた。

 IBF王者メリンドとは約2年前に出会っている。初防衛成功後の15年7月、フィリピン・セブ島合宿の際に遭遇し「あの時から風格とオーラがあって強い印象を受けた」と振り返る。運命的に両拳を交えることになり「いろいろな団体があり、強いのが誰が分からない状態。メリンドに勝てば、強さが証明されると思います」と強調。お互いに世界王者としてリングで対峙できる大みそかを待ち望んでいた。