バンタム級トーナメント2回戦で、大塚隆史(31)が、総合デビュー以来負けなし11連勝中の強豪、カリッド・タハ(25=ドイツ)に逆転勝ちし、準決勝進出を決めた。

 大塚は、タハの打撃と体の強さに、2回までは劣勢が続いた。しかし、3回はタックルから粘り強くグラウンドに持ち込み、得意の領域で勝負を挑んだ。すると、コーナーで立ち上がられたが、左腕で首を巻き、2分23秒、フロントネックロックでギブアップを奪った。大塚は「本当にもう、無敗だけあって力が強いし、変な生き物と戦っているみたいだった。それでも、ボクの強みである折れない心、日本人の強さを見せてやろうと思っていた。ここから出発します。決勝は日本人対決がやれれば」と優勝を見据えていた。