王者拳四朗(25=BMB)は、挑戦者の同級11位ヒルベルト・ペドロサ(25=パナマ)を4回TKOで下し2度目の防衛を果たした。4回に右フックで相手がぐらいついた瞬間を見逃さず、ロープ際に追いつめると左右のパンチを浴びせて一気にTKO勝利を収めた。

 試合後、「最高ッスね」とトレードマークの「拳四朗スマイル」でダブルピースサインを作った。

 自身の連勝記録を12と伸ばした拳四朗は「最初はジャブでいけという指示だった。(体が)かたくて手数が少なかったけど、後半当たるようになってプレッシャーとかけていくという作戦だった」。

 スロースターターを自認する男はこの日、アップを多めにしたことも勝因のひとつに挙げた。

 4回の猛攻について聞かれると「北斗百裂拳です」。自分の名前にも由来するアニメ「北斗の拳」の主人公ケンシロウの必殺技の一つになぞらえて、ネーミングするなど余裕の表情だった。