仙台女子プロレスが、東日本大震災から7年となる11日、「あの日を忘れない」と題した東京・新宿FACE大会を開催した。美女レスラー岩田美香(21)は、2月14日のレッスルワン後楽園ホール大会のタッグ戦で敗れるなど、因縁がある木村花(20)と対戦(20分1本)。岩田は強烈な蹴りや関節技などで攻撃。トップロープからのボディーアタックが膝打ちでかわされるなど、決定打を欠き無念の時間切れ引き分け。「今日で決着をつけなくちゃいけなかったのに悔しい。情けない。常に相手の流れになってしまっている」と肩を落とした。

 試合後、里村明衣子(38)が「お前ら、これでいいのか」とリング上へ。4月19日の後楽園ホール大会で、時間無制限での再戦で完全決着を決めた。岩田は「自分にはまわし蹴り1つしか技がない。勝つイメージが口先だけ。自分がもっと上にいける新しい必殺技を習得して、木村花をつぶします」と意を決した。

 2月22日にDASH・チサコ(29)に敗れて「白姫美叶」のリングネームを返上したが、生まれ変わるためにも未練はない。「どうキャラクターを作ろうと考えて頑張っていたが、先に進めないモヤモヤもあった。本名に戻って自分のペースで素が出せるんじゃないかと思えている」と前を向く。

 木村も「蹴りが鋭くなったのは認める。今までの岩田美香なら10分で勝てていた。自分も成長していることを証明するためにも、ギブアップでも3カウントでも勝てばいい」と闘志。美女頂上決戦は「4・19」で白黒つける。【鎌田直秀】