W-1の後楽園大会が14日行われ、武藤敬司(55)が、プロレス人生最後のムーンサルトプレスを放った。武藤は月末に変形性ヒザ関節症の手術で人工関節を入れるため、代表的な決め技ムーンサルトプレスをこの試合を最後に封印すると発表していた。セミの8人タッグに登場し、教え子の河野真幸にシャイニングウィザード3連発の後、ムーンサルトプレスで勝利した。

 デビュー1年目の1985年の船木誠勝戦で初めて出して33年。武藤は「この技なくしてオレははい上がれなかった。今日も正直苦しかったが、最後にかろうじて決められた。気持ちがこもったムーンサルトだった」と振り返った。今後は月末に手術して、リハビリからリング復帰を目指す。