ボクシングWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)に挑戦する同級2位クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)が、10日に都内のジムで練習を公開した。

 15日に横浜アリーナで3度目の防衛戦となる比嘉陣営からは、具志堅用高会長(62)らが偵察に訪れた。練習はシャドーと縄跳びだけだったが、会見では具志堅会長が最前列に座って質問攻めにした。

 「花粉症は」を皮切りに「彼女はいますか?」。ロサレスが「いる」と答えると「何人?」「付き合った期間は?」と続けた。ロサレスは苦笑しながら「半年」と答えた。

 さらに「好きな食べ物は?」「好きな飲み物は?」に「牛肉」「オレンジジュース」と答え、「コーヒーは?」には「飲まない。あまり好きじゃない」。

 具志堅会長はニカラグア産のコーヒー豆を手土産に持参していた。プレゼントしたがトレーナーの手にわたり、先制パンチは空振った。

 練習は手の内も見せずにあまり参考にはならなかったが、具志堅会長は「体幹が強そうで、バランスがいい。アマの実績もあり、足を使ってくるのでは」と予想した。

 比嘉には日本新記録の16連続KO勝利がかかる。「相手のボクシングにはまらないこと。ファイターになり、接近してロープに追い込みたい。迷わずに攻めていくしかない」と期待した。